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加工木材事典

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集成材

木の欠点を取り除き修正接着した建築材料

一定の製造基準に基づき、人工乾燥を施して大きな節や割れなど木の欠点を取り除いた「挽板」を、木材の繊維の方向をそろえて長さ・幅・厚さの各方向に集成接着した建築材料が集成材です。
金物で締めたり、釘打ちしたりして、機械的に集成したものは含みません。

電柱の腕木が起源?

城の天守閣や社寺の柱や桁などに見られる、木材を寄せ集めて一体として使った部材は、無垢の木材単体の強度や耐久性を補うという点で、集成材の原点ということができるでしょう。しかしこれらは接着していないため、十分な集成効果が発揮されませんでした。
わが国で接着集成材が開発されたのは1940年代で、コンクリート電柱の腕木用に使用されたと伝えられます。また1957年に実施された第1回の南極観測のために造られた舟艇(接岸・上陸用の小型船)は集成材製でした。
1960年代には、住宅の装飾柱、長押(なげし)など造作用集成材の生産が盛んになりました。さらに製造技術や接着剤の進歩によって、今日、建築材として使われる造作用、構造用などの各種集成材が生産されるようになりました。

集成材の特長は?

木材特有の欠点を取り除き、狂い、割れ、ねじれ、曲がりなどが発生しにくい点が最大の長所です。
力学的にも外観においても優れている集成材は、木材の有効利用や森林保護の見地からも今後ますます利用される場面が増えていくでしょう。

JASで定める分類と規格
構造用集成材
構造用集成材
化粧ばり造作用集成材
化粧ばり造作用集成材
化粧ばり構造用集成柱
化粧ばり構造用集成柱

●構造用集成材

構造耐力を目的とした部材で、ひき板をその繊維方向を互いにほぼ平行にして積層接着したもの。
所要の耐力に応じた断面の大きさと安定した性能を持ち、大スパンの建物の建設が可能です。また、わん曲材とすることもできます。寸法、断面積によって大断面、中断面、小断面に分類されています。
設計者の要求に自由に応えうる材料として使用される分野も広がりつつあります。

<用途>

  • 柱、桁、梁、わん曲アーチなど木構造の耐力部材として
  • 住宅、スパンの大きな工場、学校、体育館、公民館などの公共施設、橋梁、木造船等々

●化粧ばり造作用集成材

建築内部の造作用部材として使われるもので、ひき板もしくは小角材等を素地のままで積層接着したものです。
この表面に薄い化粧板を貼りつけた化粧ばり造作用集成材は、貼りつけた化粧板の種類により豊富な表面効果を得ることができます。

<用途>

  • 階段の手すり、壁材、パネルの心材など建物内部の造作
  • 化粧ばりして、長押、敷居、鴨居、落掛、框、笠木などの造作に
    木構造の耐力部材として使用することはできません。

●化粧ばり構造用集成柱

構造耐力を目的とした部材で、ひき板をその繊維方向に対しほぼ平行にして積層接着し、この表面に薄い化粧板を貼りつけたたもの。
所要の耐力に応じた断面の大きさと安定した性能を持っています。

<用途>

  • 主として在来工法の柱材など

JASによる区分の詳細は木質材料のJASについてページをご覧ください。