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その他についてよくある質問

Q接着剤及び接着製品の耐久性はどのくらいあり、どのような方法で判断するものか。

A設計された接着品質がどれだけの期間保持されるかという耐久性の推定は、非常に重要なことですが、なかなか困難です。接着製品が置かれる環境(例えば、どのような条件の外気にさらされるか、また、どのような外力が加わるか)により結果が大きく変わります。従って、JASでも使用環境をある程度想定していますが、年数としては限定されていません。

Qエコマークとは、なにを示すマークか。

Aさまざまな商品の中で、環境負荷が少ないなど環境保全に役立つ商品にシンボルマークとして付されています。消費者がこのマークを見て、暮らしと環境の関わりを考えり環境にやさしい商品選択に役立てることを目的としたものです。
なお、このマークの表示には、公益財団法人日本環境協会の認定を受ける必要があります。

QJIS規格や文献等で、含水率をuと表記しているが、何の略か。

A全乾質量による木材の含水率は、測定時と全乾時質量の比で表されているため、その方法で求めた含水率は%の前に質量の単位としてunits of massの頭のuを表示し、含水率u%としているようです。

Q竹で製造されたフローリングの性能評価について、その手続きはどのようにすべきか知りたい。

A竹を主原料にしたフローリングはJASに該当しません。ただし、合板等木質系基材の表面に化粧を目的として、竹を用いる場合はJASに該当します。
なお、国土交通省の認定を受けるための性能評価については、国土交通大臣の指定する機関にお問い合わせください。

QAQ認証を行っている機関を知りたい。

A公益財団法人日本住宅・木材技術センターにて行っています。

Qケナフ繊維を主原料とした基材の表面に特殊加工(特殊印刷化粧シート)を施したものは、JASの場合のフローリングに該当するか。

Aケナフは木質系でないため、JASの複合フローリングには該当しません。

Q製品に表示されたJASマークは「安全と安心と信頼のマーク」というのはなぜなのでしょうか。

AJASの格付をし、製品にJASマークを表示して出荷するためには、JASの法律、規格及び規定に基づいて工場の生産管理、品質検査など厳しい要件を満たすことが必要になります。木質材料について、なぜ「安全と安心と信頼のマーク」となるのかは、次のようになります。


《1. JASの法律がよりどころになります》

JASの格付をし、製品にJASマークを表示して出荷するためには、JASの法律、規準及び規定に基づいて、農林水産省に登録された認定機関が書類の審査はもとより、工場内に立入り実地の厳しい審査に合格し、認定された工場(「JAS認定工場」とよびます)で製造された製品であって、JASの規格値に合格することが必須要件になります。この格付は、認定工場自らの品質検査(格付検査)により行うこともできますが、当会より認定を受けたJAS認定工場の場合は、信頼できる第三者の検査機関である公益財団法人日本合板検査会(登録認定機関でもあります)の検査をほとんどの工場が格付検査を受けております。

さらに、農林水産省の下部組織である農林水産消費安全技術センター(FAMIC)が市場に流通しているJAS製品を随時検査して、規格や表示が基準に適合しているかどうかを監視しています。もし、基準を満たさない製品が流通していることが判明すれば、認定工場の取り消しなどの厳しい処分を受けることになります。


《2. JAS認定工場が製品の製造、品質の管理を徹底しています》

JAS認定工場としてのライセンスを取得するためには、まず、製造、保管、品質管理などの施設、装置、マネジメントが法律に基づかれた基準、規定に適合していることが必要になります。

加えて、製造工程管理や品質管理を専門に担当するJASの規定に定められた講習を受け、資格を得た者の配置が必要になります。品質管理責任者、製品の材面(板面)の品質検査担当者、格付検査担当者、格付責任者(第三者の検査機関が格付検査を実施する場合は、格付担当者)が配置され、適正な製造管理や品質の管理に当たっています。これら法律に基づかれた規準、規定の他、認定工場では自主規準を設けて、使用する原料や材料、製造工程から製品に至るまでの管理や品質検査を行っています。


《3. 登録認定機関による定期的なチェック(監査)が行われています》

日本合板検査会は、工場が法律、規準、規定を遵守して製造や品質管理を適正に行える能力を有していることを確認し、JAS格付製品を製造しうる工場として認定する業務を行っています。認定後は、毎年、定期的に認定工場を訪問し(立入り)、施設、装置、マネジメントが引き続き法律に基づく規準、規定を満たしていること、製造の管理、品質の管理が法律を遵守して行われていることを確認し、不適合が発見されれば是正を要求しています。

尚、日本合板検査会は、認定工場からの委託を受け、JASの格付をする製品について、規格・基準を満たしていることについて公正で正確な品質検査(格付検査)を実施するだけではなく、市場に流通しているJAS製品を買い上げて、規格や表示が基準を満たしているかどうかのJASマーク製品の自主検査も行い、JAS製品の信頼性の確保に努めています。

QJAS認証工場で製造された合板は、マークがなくても、JAS品として取り扱われますか?

AJAS認証工場の合板であっても、一般に建材問屋、DIYショップ、ホームセンター等で市販されている合板につきましては、JASマーク表示が無ければJAS品とは言えません。また、相当、同等とも言えません。
ただし、木質建材、建築材料などの林産物のJAS法においては、JASマークの表示の義務化はうたわれていませんので、JAS認証工場でJAS品として品質管理を行ってJAS格付品のものでもJAS格付後にJAS規格の定義外の加工を施したり、取引先との何らかの都合によるなどJASマークの表示をしないで出荷する場合はあり得ます。その場合、該当の合板にJAS格付の記録があればJAS品の出荷証明などはJAS認証工場が発行することは出来ます。
尚、使用する側である建築基準法、あるいは建築物の仕様書などにJAS規格に適合するもの、JASマーク表示のあるものと明記がある場合がありますのでJAS品が必要となります。

Q合板が住宅建築中に雨で濡れました

AJASの合板、集成材、単板積層材(LVL)など、その他の製材、木質建材製品については、JAS規格に製品に含まれる水分の基準、含水率の基準がありますので、その原材料である単板、ひき板、製材品は乾燥(人工乾燥)を行って製造、加工して供給されています。したがって、雨など水に濡れたとしても、人工乾燥による“表面硬化”によりその製品の内部までは水分の浸潤は無く、表面に水分が浸潤している状態と考えてよいとおもいます。
合板ですと板の表面からの水分の浸潤は接着層により遮られ、木口面(幅方向の面)、側面(長さ方向の面)においては水分を吸収しやすいですが、屋根、壁、床の施工方法がよほど換気の状態がよくなければ別ですが、施工途中から、また施工完了からも自ずと乾燥していくものとおもわれます。
ただし、濡れた程度が極端で、ずぶ濡れの状態であれば人為的に何かしら乾かすことも必要かもしれません。

Q1F床(28mm針葉樹)合板からオレンジ色の粘菌?のようなものが得意先の工務店にて発生致しました。条件としまして、雨でかなり合板が濡れてしまっていたのと、合板を貼ってから1か月の期間が経っております。過去にこのような現象の報告はございましたでしょうか。ふき取っても繁殖しているようでまた出てくるそうです。
また、このカビ菌と思われるものですが、たとえばこのまま放置した場合、今後の暮らしの中で人体に及ぼす影響はありますでしょうか。

Aカビ菌等によるものと推察いたします。条件としまして、にありますように雨でぬれて菌がその水分によって繁殖した。ということになるのでしょう。カビ菌等がどこで付着したかは、調査しても特定はいたしかねると思います。
合板の製造過程では単板は200度近い温度で乾燥しますし、合板接着のプレス温度も100度以上ですので、ラワン材などのヒラタキクイ虫などは製造過程で死滅すると思われますし、カビ菌なども同様と思われます。
カビ菌などの合板の接着強度の影響につきましては、ネットで検索すれば、いくつか文献などがヒットいたします。結論的には、水分による接着力の低下のほうが考えられるとありますので、乾燥すれば、施工後に時間が経ち、(家の箇所にもよりますが、自然に乾燥すると思います。)表面が乾けば、また、「9.建築中の雨濡れについて」に述べましたように合板製造工程では単板を乾燥して製造しますし、単板と単板の間は接着剤で遮断されますので、中までは濡れてはいない(水分が浸透していない)と思われます。
“・・・放置した場合、・・人体に及ぼす影響は・・・”については、計り知れない事態になるかもしれません。ものの書物によりますと、カビだとすればですが、カビは揮発性化学物質(VOC)を発生するそうです。体に害のあるVOCは10数種類ありますが、法律的には、発がんの恐れのあるアセトアルデヒドとホルムアルデヒドの2つしか規制されておりません。カビから、アセトアルデヒドやホルムアルデヒドが発生するかどうかは判りかねますが、VOCによる病名としてはアトピー性皮膚炎、シックハウス症候群がございます。

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