ホルムアルデヒド情報
木質建材のアルデヒド・VOCの放散挙動について
木質建材のアルデヒド・VOCの放散挙動について
木質建材から放散される揮発性有機化合物については、気中濃度又は放散速度を測定する標準的方法として小形チャンバー法(JIS A 1901)が規定されている。しかし、これらの方法は高価な装置類が必要であり、今後JAS規格化がなされた場合にJAS格付のための検査や品質管理における測定方法としては、多大な測定費用及び労力・時間のかかることが懸念される。
ここでは、より簡易な測定方法を図る目的で標準的方法と比較しながら、物質移動係数による平衡濃度からの気中濃度予測評価方法について検討を行った。
基本的な考え方は、建築基準法シックハウス対策関係技術的基準の作成根拠に基づき、単位面積当りの換気量に応じた木質建材製品からの放散料を求めることとした。
評価の対象とした製品の種類
- 合板(普通合板、防虫処理合板、構造用合板、特殊加工化粧合板、天然木化粧合板)
- フローリング(複合1種、複合2種、複合3種フローリング)
- 集成材(構造用集成材、造作用集成材)
- 単板積層材(単板積層材、構造用単板積層材)
- 構造用パネル
評価の対象とした化学物質
- アルデヒド類(ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド)
- 芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、スチレン)
- ハロゲン類
- ケトン類
- TOVC
この報告は、「木材製品化学物質放散性能調査事業報告書(農林水産省委託事業)」から抜粋したもので、本会調査研究部研究室及び大阪検査所にて実施した。
詳細は「木質建材のアルデヒド・VOCの放散挙動(PDF)」をご覧ください。