JAS制度|JASってなに?
ご存じですか?家づくりとJASの深~い関わり。
~家づくりのさまざま場面で、実はあなたもJASマークと出会っています~
見覚えはありませんか?このマーク
「JAS」の文字が記されたこのようなマークを見たことがありませんか?食品などでおなじみ「JASマーク」ですが、実は住宅建築のさまざまな場面でも目にすることができます。
たとえば
コンクリート基礎工事に使用される型枠用の合板
土台や梁、柱に使われる集成材
壁や床下地に使用される構造用合板
床に張るフローリング
などなど
完成した家の中では、めったにお目にかかることがないマークですが、実はさまざまな木質建材に、JASマークが証印などでつけられ、国が定める品質を満たした製品であることを証明しています。
住まいには、こんなにたくさんのJASマークが!
ひとくちにJASマークといっても、その形も色も表記されている内容もさまざまです。
JAS法のルールに基づき、類別、用途、性能、等級、接着の程度、ホルムアルデヒド放散量、認定機関名などが一目でわかるようになっています。
JASマークに関するより詳しい情報は「木質材料のJASについて」をご覧ください。
JAS製品と建築物
建築基準法施行令や住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書等には、建築物の基礎や主要な構造部をはじめ、安全、防災、居室空気環境上、重要な各部分に使用される建築材料は、JAS(日本農林規格)等に適合した品質でなければならないと定められています。
また、公共建築物等木材利用促進法でも、原則JAS製品を使用することとされております。
建築基準法とJAS
強度等の基準を満たしたJAS木質建材は、建築基準法施行令等によって建築物の設計に必要な基準を満たす材料として認定されています。
建物の部位により、これらの材料の使用が義務づけられるなどの法整備がなされています。
建築基準等で認定されている主なJAS製品
JAS製品 | 建築基準での評価 | 備考 |
---|---|---|
構造用集成材 | 許容応力度 | JAS規格の体系の改正に伴い、許容応力度を改正 |
構造用単板積層材 | 許容応力度 | |
構造用パネル | 許容応力度 | |
2×4構造用たて継ぎ材 | 許容応力度 | |
構造用合板 | 許容応力度 | 日本建築学会が規定 |
輸入建材にもJASマーク?
建築物に使用される建築材料は、国内外で製造された製品を問わず、上記の法令が適用されます。
もちろん、国外で製造されたJAS製品も、多数輸入されています。
JAS製品の木質建材が信頼できるわけ
JAS製品は、JAS認定事業者により、製造・販売されています。
JAS認定事業者となるためには
- 安定した品質の製品を生産している
- 製造施設等の設備面が一定の基準に達している
- 品質管理や品質保証、クレーム対応等の管理体制が一定の基準に達している
など、JAS法令等の基準を満たした事業者でなければ、JAS認定を受けることができません。
また、JAS認定事業者は、認定後も定期的に認定機関からの監査を受け、JAS法令の基準を満たしていることを確認されます。
このように、JAS製品は厳しい認定基準を満たした、厳しい管理が行われている工場で製造されています。最近では、一部の外国においても高い評価を受けるようになっています。
生産工場の認定に関する詳しい情報は「業務内容」をご覧ください。
日本合板検査会とJAS
日本合板検査会は、農林水産省より認可を受けた登録認定機関として、JAS法令に定められている農林物資のうち、以下の種類について審査及び認定、並びに第三者検査機関として製品の検査を行っています。
- 合板
- 集成材
- フローリング
- 単板積層材
- 枠組壁工法構造用たて継ぎ材
- 構造用パネル
- 直交集成板
JASマークの中に「日本合板検査会」の文字が見えたら、それは当会が認定した工場で格付された建材です。
また、日本合板検査会では、ホルムアルデヒド放散量試験をはじめとした、各種試験の受託も行っています。
各建材の詳細は「加工木材事典」または「JAS制度について」をご覧ください。
ホルムアルデヒドに関する詳細は「ホルムアルデヒド情報」をご覧ください。
各種加工木材の性能検査に関する詳細は「日本合板検査会の検査内容と検査機器」をご覧ください。
日本農林規格の変遷
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